2012年07月01日

(A-4)シェラーグボルテン(Kjeragbolten)の上に立ってみる(ランニング編)

こんにちはみなさん、だいごろうです。
さて、やっと話が佳境に入ってきました。


 
とりえあえず、身支度を整えて8:10にスタートです。

しかし・・・

初っ端からトレッキングルートの入り口が見つかりません
実は入り口がわかりにくいことはよくあります。大体は近くに看板があるのですがその看板が異常に小さいことも良くあるのです。そういいながらも、今回は地図に表示されている入り口は大きな看板の裏側にありました。

戻ったときには「何で見つけられなかったんだ?」と、思うような位置なのですが、このときはあたりをうろうろと探してしまいました。「最初からこれで大丈夫かよ?」と内心あせっています。朝早かったのと、まだシーズンでないこともあって辺りには誰もいません。「ランナーは孤独だ。」とか一人でブツブツつぶやきながら10分ほどさまよってようやく発見。やっとスタートです。

8:20 スタート(車についていた温度計は摂氏2.5度でした。)

まずはスタートから三つの山を越えなくてはいけません。
いろいろな情報によればこの三つの山越えが一番ハードなパートとのこと。以下に最初のパートの経路示します。


右側に駐車場があり左に向けて進んでいきます。


より大きな地図で コース1 を表示

見てわかるように最初の丘を越えるのにスタート地点の高度650mあたりから高度800m近くまでを、1キロ弱の距離で上っていかなくてはなりません。目印は
頼りの赤いTこの赤いTのしるしです。ノルウェーのトレイルはこの赤いTが目印として統一されているようです。周りに誰もいませんし、迷子になっても誰も気がついてくれない可能性もあるので慎重に進みます。このTをたどって進めば問題ないはずなのですが、何度か見失いました。もちろん見失ったときはすぐに分かるところまで戻ります。ほとんどの場合はTから次のTが見えるので、そこまで難易度は高くありません。といっても調子の乗りすぎるとすぐにオーバーランしてしまいます。

写真よりはるかにきついです。
基本的に最初の1km弱はきついのぼりです。きつく見えませんがきつい。鎖があるのも、だてではありません。このあたりだとTが頻繁にあってコースに迷うようなことは、あまりありません。それに迷っても登れそうなところがルートなのであまり気にはなりません。記録によれば最初の1Kmで21分ほどかかっています。とても走っているというレベルではないですね。しかし、遅くても気になりません。記録も狙ってないですし、やっぱり自然の中を走るのは楽しい。こんなところで怪我や事故が起きると、大変ですからやっぱり慎重に。


一山超えると雪景色やっとの思いで一山超えると目の前には清々しい風景。しかし、だんだんと雪が目立ってきます。足場も悪くぬかるんでいるところも目立ちます。基本的には岩場が主体なのですが、川があったりするせいか谷の部分には結構ぬかるんだ道も多かったですね。天気は晴れか曇りでしたが前の週までの天気予報はほぼ毎日雨だったので、土の地面はぬれている感じが多い印象でした。
一つ目と二つ目の山の間の谷では池とか、ちょっとだけ整備された遊歩道が楽しめます。もちろん、このころにはもうすでにあまり精神的な余裕がありません。
 また、後で知ったのですがこの結構きつい一山目はFV500の途中で降ろしてもらうと、すこし楽な道を通ることができて時間も稼げるらしいです。ただ、車でやってきていると、車を道の真ん中に放置するわけにも行かないのでこの方法は使えません。


マジかよ

 二つ目の山にとりかかるときに思わず口をついたのは「マジかよ。
トレイルルートがまったく道っぽく見えません。日本で事前調査したときいろいろな人の体験記を読んだのですが、今まで山登りなどはしたことが無いという人たちも結構チャレンジして成功しているので、ここまできついとは思っていませんでした。たしかに、どのガイドブックを見ても、かなりハードなコースとは書かれていましたが。
 余談になりますが、帰り道では何人かのハイカーとすれ違いました。そのときに「あとのどくらい?」というのは非常によく聞かれます。この二つ目の山でソロのノルウェー人のハイカーにもシェラーグボルテンまで後どのくらいか聞かれたので、正直に答えると「無理。もう帰る。」といって引き返し始めていました。よく考えてみるとわざわざ日本から行く人は気合が入っているのでなかなかリタイヤしにくい。そして、万一リタイヤした人がいてもさすがにそういう人は体験記を書かないですよね。

 話は戻って行きの話。がんばって登りますが、もう「マジかよ」連発です。この上の写真ではわかりにくいのですが、ハッキリ言ってこれは崖です。これ見よがしのTのマークがムカつきます。(定かではないのですがこの写真は行きに後ろを振り返って撮った記憶があるので、下りの部分だったと思います)こんな道が(道なのか?)続きます。
 ちょうど2つ目の山のピークがスタートから2Km地点辺りなのですが最初の1Kmが21分かかったのに対して次の1Kmは25分かかっています。
 その次の1Kmでほぼ3つの山越えは終わるのですが最後の1Kmに26.5分もかかっています。これは、山のきつさよりも雪深さに難渋してしまった結果なので、最初の二つの山さえ越えてしまえば残りは比較的楽になります。ただし、ルートが単純往復なので帰り道にもこの山は控えています。油断は禁物です。


なんとか三つ目の山を登っていくと次は1000mくらいの高さでフラットな一枚岩の上が続きます。
右から左に進んでいきます。左端のごちゃっとしたところがシェラーグボルテンを求めてさまよっているところです。

より大きな地図で コース2 を表示

ここから先
の3Km地点から5Km地点までは、しっかり走れそうなイメージでいたのですがまったくスピードは上がりませんでした。先ほどの傾斜に難儀していたところとちがって、今度は積もった雪と強烈な風に難儀します。
雪中ラン スタートのころはまったく気にならなかったのですが、この辺に来るともう積雪地帯をいくつも通過しなくてはならない状態になりました。一応足跡のあるところを選んで進むのですが、何度もを踏み抜いてズッポリとひざ近くまで埋まってしまいます。ストックっぽいものは持ってはいますがトレラン用で雪用のバスケットがついていません。
 できるだけ雪を回避しながら進んでいくのですが、今度はTをすぐに見失ってしまいます。フラットな一枚岩の岩場なので見通しはいいのですが、逆にTを標すところがあまりないせいか一つ一つのTがかなり離れています。たぶん雪で見えないTも多数あるのかもしれません。
フラットな地形になったせいか風も強烈になってきました。ここらあたりで雨用のジャケットを着込みました。かなり風は強かったのですがそれだけで十分防げました。雪の中を走ったせいで、膝から下もかなり濡れていますがまだ十分元気です。
そして、走り始めてから約1時間38分シェラーグ(Kjerag)の標識に何とか到着

みんなが記念写真を撮っているシェラーグの標識
風は吹いていますが、もう暴風という感じではありません。曇ってはいますが見通しは十分です。

とりあえずは写真を撮ってみます。
当初の予定ではここら辺で昼ごはんをと思っていたのですが、午前5時前とはいえ、朝ごはんをかなりしっかり食べていたのと、まだ10時くらいなのでお腹はすいていません。それにここまでくればやっぱりすぐにシェラーグボルテンを探したくなります。
というわけで、すぐに標識に従ってシェラーグボルテンを探しに行きます。
といっても、あまりにも簡単な標識なのでほとんど良くわかりません。日本での事前調査で地図をじっくり眺めた結果シェラーグボルテンの座標は、
32V 361638 6546382 (N59.03434 E6.59009)
32V 361825 6546581 
のどちらかあたりじゃないかと思っていたので、そこを探します。
(注:はっきりした資料が無かったのでそこまで精度は高くないと思います)



ウロウロの軌跡がこれです。


より大きな地図で シェラーグボルテンを探してウロウロ を表示

しかし、座標だけあってもそこに到達するのはかなり難しいですね。後20mほどまっすぐ行けば到達できるのにそこには大きな谷があったり、迂回を続けるとどんどんと目的の座標から離れていって収拾がつかなくなったり。 
実はシェラーグボルテンも座標だけで到達するのは無理でした。まずは小さな川を挟んで北側からシェラーグボルテンがあると思われるところにアプローチをして見ますが、大きな谷があり近づけません。
次はいったん大きな谷を東側から迂回して南側からアプローチをかけて見ます。
東に迂回して南からのアプローチ左の写真が南からのアプローチです。GPSによるとこの先にシェラーグボルテンがあると思われるのですがこちら側も崖になっていてここから近づくことはできません。
ウロウロとしてみたのですが、どうも目的のシェラーグボルテンは雪の下にあるようです。近づくためには雪の上を歩かなくてはいけないのですが、シェラーグボルテン自体が岩の裂け目に挟まっていますし、間違いなく大きな岩の裂け目があるはずです。その上に積もっている雪の上を歩いているときにいきなり踏み抜いてしまったらそのまま1000mの自由落下も十分考えられます。
ずいぶん座標をチェックしながらウロウロしたのですが、結論としては今回は雪が深くてシェラーグボルテンには到達できなかった。ということになりました。
大変残念ですが今回は撤収です。シェラーグの景色はそれはそれで十分満喫できたのですが、ここまでやってきても、結局所期の目的である「シェラーグボルテンの上に立ってみる」が、達成できなかったとなると疲労も倍増です。

スタートから約2時間13分後。探し始めて約35分後にはあきらめて、がっかりした気持ちのまま帰り道を進み始めます。

 しかし、やっぱり運は常に私の味方です。走り始めてものの一分も経たないうちに前から地元の若者が4人ほどのパーティでこちらに来るのが見えました。このトレイルではじめてであった人です。


だ:こんにちは
の1:こんにちは
だ:シェラーグボルテンってどこにあるか知ってる?
の1:もちろん、その先にあるよ。
だ:うん、行って見たけど雪の下で見えなかったよ。残念。
の1:え?見えるよ。
の2:うん、見えるよ。
だ:いや、行ったけどだめだった。
の2:いや、見えるってば。
の2:ついておいで。案内してあげる。
だ:えっえっ?
ここを下っていくわけ?
と、あっという間にそのパーティの一人が道を外れて私が来た道を進みます。あっけにとられながらも後をついていったのですが・・・
ここは先ほど私もきたところです。やはり雪に埋もれています。
の2:あそこに(左の写真中央)ちょっと丸い岩が見えるでしょ?
だ:うん、ちょっと緑っぽいコケかなんかがついてるやつ?
の2:そそ、あれがシェラーグボルテン。反対から見たらきれいに見えるよ。でも、この雪を超えていかなきゃね。もちろんここですべってたりして転がっていってしまったら、下まで行っちゃうから気をつけてね。んじゃ、バイ。
だ:お〜ありがとう〜。
と、お礼の言葉もすまないうちに、地元の彼は仲間の元に戻っていったのでした。

う〜ん・・・シェラーグボルテンが見える。これはとてもうれしいが、この緩斜面とはいえ雪の上を下っていかなければならない。もちろん滑ったり転んだりして、向こう側の地面が出ているところに止まりきれなければ・・・勢いあまっておつりが1000m・・・


そ、それは避けたい。

しかし、ここまできて見ずして帰れるか?

う〜む。冷静に考えなければ。

まず、どのくらい危ないのだ?
 冷静によく観察してみる。傾斜は非常に緩やかでスキーの初心者用のゲレンデと同じか、それよりもゆるい。
今までに経験でその程度の傾斜であれば転ぶことも滅多にないし、転んでも止まれない勢いがついて滑っていくということも無い
 向こう側の地面が露出している部分も十分広く雪の上にずっと立っておく必要も無い。
 
地形的に考えると、右側の少しへこんだ部分であれば、雪の下に空洞がある可能性は否定できないが、左側の足跡が残っている部分であれば大きな割れ目がある可能性はあまり無い

結論としては「慎重に確認しながら進めば十分に安全。

と、いっても最初の一歩はとてもドキドキします。
特に雪と岩の境目は雪の層が上にちょっと乗っているだけで下は空洞ということもよくあるので、きわめて慎重にストックで探りながら足を踏み出します。最初の一歩がうまく行くと後は結構調子よく進んでいきます。
距離的にはそれほど無いので、ドキドキしながらもすぐに雪の地帯を突破。
すぐに振り返って確認してみると・・・



ありました。
ありがとう、親切な地元の彼。君のおかげでちゃんと見つけられたよ。


やっと、ご対面できたシェラーグボルテンそこには、岩の裂け目に挟まったシェラーグボルテン。
下をのぞくと海面が見えてちょっとくらくらします。
一般的に宣伝などで使われているシェラーグボルテンの写真は今通ってきた側から海に向けて撮っているのですが、今回は雪が邪魔で海側からの写真になっています。

もう、あとはこの岩の上に立つだけです。

といっても、この岩に乗るための岩場がまた狭い。
最後の部分は、せいぜい30cmくらいの足場をすり抜けていかねばなりません。右側は切り立つ岩。左側は奈落の1000m。

おまけにこの岩。写真でもわかるように丸くなっています。滑らないように慎重に這って行きます。この場所にきてみれば、確保もなしにこの上でダンスなんてとてもじゃないけど信じられません。
 そして、ここまできてから気がついたのですが、このシェラーグボルテンはかなり大きいので自分が上に乗っている写真はかなり離れたところからでないと撮れないのです。う〜ん、まぁいいや。所期の目的は「シェラーグボルテンの上に立ってみる。」であって、「シェラーグボルテンの上に立っている自分を写真に撮る。」じゃないし。とか、また一人でブツブツと言い訳してみます。

シェラーグボルテンの上からカメのスピードでずるずると這って登り、ゆっくりと立ち上がってみます。運よく風もやんでいたので、そこまでは怖くありませんでしたが心臓がドキドキしているのがわかります。ゆっくりと下を覗いたり、周りを見回して見ます。何枚か写真を撮った後にまた這って岩から降ります。これが1mくらいの高さでしたら何の問題も無くぴょんぴょんと乗り降りするのでしょうが、1000mだと心理的なプレッシャーが違います。たぶん3mくらいだと落ちれば怪我をするのに十分な高さですが、それでも這って乗り降りはしないと思います。やはり1000mはすごい。

濡れてる・・・
降りた後にも一枚写真を撮ります。ここで気がついたのですが岩の上が濡れています。岩が濡れているというより自分が濡れていたので岩も濡れてしまったようです。もう降りてしまったので問題ないとはいえ、すべる要因がもうひとつあったことにちょっとクラクラしました。
 さて、時間を見てみるとスタートしてから約2時間25分が経過しています。十分に堪能したので復路の出発です。

復路もがんばる
帰りは少し晴れてきて若干気温も上がっているようです。単純往復なので来た道を帰るだけなのですが行きに比べてもTが見つけ辛い。何度もオーバーランしてコースから外れました。しかし、帰りはGPSに記録されたコースを見ながらそのまま修正しながら走ります。すれ違う人も何人か出てきました。







より大きな地図で コース3 を表示

もちろん、帰りのコースも厳しいものが続きます。
やっぱり厳しいしかし、気分は晴れ晴れで順調に進んでいきます。
特に問題も無くトータルタイム4時間8分。午後12時38分にスタートした駐車場に戻れました。

いちおう観光案内所やドライブインを確認しましたが閉まっていて誰もいません。
駐車場には少し車が止まっていましたがそれほどシェラーグへのトレイルにチャレンジしようという雰囲気の人はいませんでした。

これでシェラーグボルテンへのチャレンジは終了です。次のチャレンジは「プレーケストーレンで足をぶらぶらさせる」です。実際にはこのシェラーグボルテンへのチャレンジの翌日にチャレンジでした。がんばって近いうちにまとめようと思います。



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2012年06月17日

(A-3)シェラーグボルテン(Kjeragbolten)の上に立ってみる(スタート編)

こんにちは、みなさん。いかがお過ごしでしょうか?
だいごろうです。

さて、今回は一日目。シェラーグボルテン(Kjeragbolten)を目指してのスタートです。
起床時間は4時。日の出は4時半くらいですがもう回りは明るくなっています。というか、もしかしたら一晩中たいして暗くなってないのかもしれません。
 持参した携帯用コンパクト湯沸し器(本当に原始的な投げ込み式)でお湯を沸かし、インスタント豚汁とパックのご飯が朝ごはんです。(実は、昼ごはんもそうなってしまうのですが) 電子レンジなんていうしゃれたものはないので、ご飯は気持ちだけ湯煎してあとはもう豚汁の中に投入。ちょっと貧相な朝ごはんですが、やはりご飯を食べるとパワーが違います。
結構気に入りました。たぶん1.4Lのターボエンジン。さすがに出力は控えめ。(気分だけでしょうか?)
 シェラーグのスタートとなる駐車場に向けて出発です。


大きな地図で見る

グーグルマップによれば約2時間で到着予定。プレーケストーレンの宿を予約する際に道のこともちょっと聞いてみたのですが、その返事ではスタバンゲル空港からLysebotnまでは車で約2時間半とのことでした。ホテルのフロントでチェックアウトというかカードキーを返却しすぐに車に乗って出発準備。カーナビをセットし道を確認。でも実は朝食準備に時間がかかったので5時半出発になりました。市街地は最初は道がわかりにくかったものの、ここもカーナビでうまくクリア。ものすごしょぼいポータブルのカーナビですが、よくわからない異国の地ではきわめて強力なツールになります。もちろんこれがあったとしても何度か道を間違うわけですが、現在地がわかるので間違ったことがすぐにわかる。そしてすぐにリカバリー。実際今回も宿泊先からKjeragboltenの入り口駐車場までに2回ほど道間違えましたが、すぐに気がついてリカバリーできました。
 ちなみに間違えたのはまずスタート直後。大きな道に入るために細い道を進むのですが大きなスーパーのようなところの荷捌所みたいなところに入れとカーナビの指示。きっとその近くに別の道があるだろう思って直進したら、実は本当に荷捌所みたいなところを通過するルートでした。
もうひとつは、バイパスの入り口で細い道を見落としてしまい、二つ目の道というのを三つ目の道を曲がってしまったことでした。もちろんどちらもすぐに気がついたので大事には至りません。
のどか・・・ルートはのどかな風景が続き対向車もほとんど来ません。時々牛やら羊やらが鳴いています。気持ちよい風景でした。
FV45と書いてある主要道はずっとそんな感じでした。たぶん日本で言う地方の国道クラスだと思います。いちおうほとんどセンターラインもあり制限時速も80Km/h以上の高めの設定でした。また、レンタカーを借りるときに、空港からの道は有料道路だけどオートパスというETCみたいに自動的に課金されクレジットカードに請求されるようになっているシステムがついているから気にせず進んでいいよといわれていたのですが昨日は通過しませんでした。そのシステムがやっとFV45にありました。普通に進めば何の問題もなくクリア。気にすることもありませんでした。しかし、そんなのんびりムードもFV45を超えてFV975あたりから変わってきます。そして決定的に変わったのはLysebotnはこっちという標識に従いFV986に入ったときからでした。
 このFV986は途中からFV500と名前を変えますが、スタートの駐車場行くまでの最後の約25キロの区間です。景色がいいということで楽しみにしていた区間なのですが楽しみ以上にドキドキでした。まずこの区間。ほとんどセンターラインがありません。そして、FV500と道の名前が変わったころからますます雲行きが怪しくなっていき、ますます雪が深くなっていきます。道路はきれいに除雪され、濡れているところもほぼないので問題はないのですが、周りに積もった雪がすごい。ひどいところは高さ3m以上の雪の壁にはさまれているような状態。日本にも似たような観光名所があったと思いますが、まさかこれを自分で運転することになろうとは思ってもいませんでした。おまけにこのころには、すれ違うのがやっとの区間よりもすれ違えない(離合できない)区間のほうが長い。日本の田舎道とほぼ同等です。写真に撮りたかったのですが、かなり道が狭くちょっとだけでも車を止める場所もなく、またかなり曲がりくねっていてまったく見通しが立たないところだったので車を止めることはあきらめました。景色は確かにきれいでしたよ。これが助手席からなら最高だったと思います。とはいえ、時間的なこともあってだと思いますが、この区間で一台の車ともすれ違わなかったのはただただラッキーでした。
 
 そうこうするうちに、ドキドキ感満点のドライブも終わりついに目的の駐車場が見えてきました。この時点で精神的かなり疲労していましたがここでいったんリセット。ちなみに到着は7時半でしたので約2時間でつきました。駐車場に入ると駐車券の自動販売機があります。普通の車は80NOKとあったので買おうと思ったのですが、なんとコインしか受け付けない自販機。仕方がないので駐車場に併設の(いや、駐車場が併設なのかもしれません)ドライブインと観光案内所に行って見ますが・・・しまっています。誰もいません。結局ここから約7.5Km離れたLysebotnの町まで両替に行きます。

大きな地図で見る

この道も有名な道だそうです。たしかに山道がすごいということだけでなく途中のトンネルの真ん中にヘアピンカーブがあるんです。また違う意味でドキドキしながら道を下っていきます。下調べでトンネルの中にほぼ180度曲がるカーブがあることを知っていたので驚きはしませんでしたがやっぱりドキドキです。ドキドキ区間も終わりLysebotnの町。B&B兼レストランといったような看板の店があったので立ち寄って見ます。

・・・誰もいません。

ハローと、叫んでみます。

・・・

あきらめて次を探します。

次はキャンプグラウンドとユースホステルが一緒になったようなところ。
管理棟を見つけて入ってみます。

・・・誰もいません。

ハローと、叫んでみます。

・・・

あきらめて次を・・・とおもったら隣の棟に人がいます。
どうもランドリールームで洗濯をしながら朝ごはんを食べている人たちを発見。

だ:「おはようございます。この辺で両替できるところをご存じないですか?」
洗濯:「あ、おはよう。シャワーを浴びたいの?」
(ここのシャワーはコイン式らしい)
だ:「いえ、駐車場がコイン式なのでそこで使いたいんですよ。」
洗濯:「いや、実は俺たちもシャワーを使いたくて両替したいんだけど誰もいないんだよねぇ。」
だ:「ええっ。そうなんですか。」
洗濯:「管理人はどこに行ったんだろうねぇ・・・」
だ:「そうですか、ちょっと無理そうですね、どうもありがとう。」
洗濯:「じゃ、きをつけてね。」

と、言う会話が・・・

次はもうフェリー乗り場です。
ここで誰かに出会えないと、この先にはもう何もありません。というかもう海です。
フェリー乗り場のオフィスが開いていないか探してみます。

・・・誰もいません。

ハローと、叫んでみます。

・・・

あきらめました。


もう完全にあきらめてさっきの山道を今度は登って駐車場に向かいます。
ヘアピンカーブのトンネルはやっぱりドキドキです。
駐車場について券売機の表示をよく読むと普通車は80NOK。もし券を買わずに駐車場にとめると300NOKの罰金と書いてあります。逆に言うと300NOKですむなら、もう迷うことなく車を止めてスタートです。と思っていたら、駐車場の奥のほうに人影が。もしやと思っていってみると地元の人が止めていたトレーラーを回収しにきているようでした。そこでまた聞いてみます。

だ:「おはようございます。すいませんが紙幣を硬貨に両替できませんか?」
地:「ん?ごめんちょっとできないよ。何にいるの?」
だ:「あ、ここの駐車場の券売機は紙幣じゃだめなんですよ。」
地:「ん?駐車場?あ〜ここは今フリーだよ
だ:「えっ?」
地:「わっはっはっ。シェラーグボルテンにいくのかい?気をつけてね。」
だ:「ありがとう、がんばってきます。」

どうも、まだ季節ではなかったようで、この駐車場を管理する人も、ドライブインの人も来ないようでした。事実、昼にこの駐車場に戻ってきたときも、ドライブインも観光案内所も閉まったままで誰もいませんでした。
 ただで止められるならそう書いておいてくれ・・・おかげで出発が50分も遅くなった・・・(涙)

(しかし、この50分遅れたおかげで、見つけ切れなかったシェラーグボルテンの上に立つことができました。人間万事塞翁が馬ですねぇ。)

気を取り直して本当にスタートです。
posted by だいごろう at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | チャレンジ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月12日

(A-2)シェラーグボルテン(Kjeragbolten)の上に立ってみる(移動日編)

 こんにちは、みなさん。だいごうろうです。
如何お過ごしでしょうか?

さて、今回はシェラーグボルテン(Kjeragbolten)の上に立ってみるの移動日編です。

簡単な計画は
 9:40 KIX-FRA LH741 14:35到着予定。
16:05 FRA-OSL LH862 18:00到着予定。
19:15 OSL-SVG SK4047 20:05到着予定。
レンタカーを借りて途中の町まで進んでおく。

と、なっています。
まず関空発9:40ですが、ここ広島からだと朝一で行って関空到着が8:40。
関空のDI(国内線から国際線)のMCT(最短乗り換え時間)は80分なのでちょっと短いですね。もっともルフトハンザのウェブサイトで調べるとチェックインの時間は
LH741  06:40〜08:55
と、書いてあるので8:55までは大丈夫みたいです。とはいえかなり厳しい綱渡りなので今回は大阪に前泊しリムジンバスで行くことにしました。近鉄上本町を6:50発に乗ると7:41に関空に到着予定です。さすがに2時間あると気分も楽です。個人的には例外を除き出発時刻からMCTに30分を足した時間を引いた時刻くらいにはチェックインするようにしています。
しかし、実は飛行機の乗り継ぎは結構タイトです。FRA(フランクフルト)で1時間半。OSL(オスロ)で1時間15分の乗り継ぎ。
 それぞれの空港のMCTを調べてみるとFRAで45分。OSLのID(国際線から国内線)で50分となっているのでクリアできそうです。しかし、最終目的地のSVG(スタバンゲル)のレンタカーが21:00で閉まってしまうのでそれまでにはレンタカー会社のカウンターに行かなくてはいけません。
ノルウェーの空港のトイレの一例。焦ってます?
 予備日の設定をしてあるとはいえ、出発当日にスタバンゲルに入れないと相当な予定変更が生じます。個人手配の場合パックツアーと違い予定変更はすべて自分でこなさなくてはなりません。これが 「突っ走ってシェラーグボルテンの上に立ち、走って走ってプレイケストーレンで足ぶらぶらをする 2泊4日弾丸ツアー」 というのがあればものすごく楽なんですが・・・たぶんないと思います(いや、まったく探してないのであるかもしれません)

 まずは広島から大阪まで移動です。翌朝のために移動なのでただ移動するだけでお気楽なものです。心配事といえば・・・意外に荷物が重い。目的が山を走るので、なんとなくキャスター付のものではなくダッフルバッグにしてしまったのですが結構とりまわしが面倒でした。また、到着してすぐに荷物が必要になるためにかなりの量の荷物を機内持ち込みにしたのも疲れる原因のひとつになりました。
 レンタカーを予約したもののカーナビ付を予約できなかったため、ヨーロッパでも使えるカーナビを持参。やっぱり仕事もこなさなければならなかったため仕事用パソコンやら雑多な仕事道具も持参。冬用のランニング装備と三回分の食料。
 この食料というのが曲者。スタバンゲルに着くのが夜で、そこからかなり田舎に移動。とても食事が確保できないのじゃないかと思ってまず一回分。翌朝も5時には出発予定だったのでもう一回分。その後シェラーグ用の食事を一回分。ちょっと多いような気もしましたが実際シェラーグを走り終わってプレーケストーレンに移動するまで、営業しているレストランも、コンビニすら見つけることはできませんでした。
 
 さて、話は戻って日本。大阪では晩御飯にラーメン。前々からチャレンジしてみたかった麺乃家にいって見ました。ここはさらっとあっさり系。常々私がとんこつ系を好む最大の理由は、多少作りかが雑でもそこそこまとまってはずれにくいからなのですが、
逆に言えばあっさり系はちゃんと作ってないとすぐにぼろが出てしまいます。しかしながら麺乃家のラーメンはきわめてまじめに作ってありおいしかったですね。すべてのラーメン屋さんがこのくらいまじめに作ればいいのに。私の中ではおいしいラーメンの標準としたい味でした。
この日はラーメンを食べたあとはさっさと寝て翌日に備えました。
翌朝は6:00起床予定。6:30チェックアウトで6:50のリムジンバスに乗る予定です。

 日が変わって翌日。予定通り近鉄上本町を6:50発のリムジンバスに乗ります。バスの中で気がついたのは、まわりはほとんど若い女の子ばかり。学生さんなのかはしゃいでいるパターンと、社会人なのかばっちり化粧を仕上げているパターンと、朝が早かったせいか眠り込んでいるパターンの3つにきれいに分かれていたのが妙に印象的でした。
私もちょっと眠たかったのですが、ひとつ見つけなければいけないものがあります。会社の取引がある銀行の担当者に今度KIX(関西国際空港)からノルウェーに行くと話をしたらその担当者は関空近くの岸和田の出身とのこと。関空につく前にでっかいトラの看板が左側にあります。見つけてきてくださいといわれたので・・・
別寅の看板だそうです(有名?)
 中上さんっ、見つけました。トラの看板。ちゃんと証拠写真も撮ってきましたよ。
無事にトラも見つけてKIXへ。
 KIXではすぐにLHのカウンターを見つけることができてチェックイン。その後2,3忘れ物があったのでちょっと買い物。最後の瞬間にもユニクロとかドラッグストアがあるのは便利ですね。ノルウェーの通貨ノルウェークローネ(NOK)もついでに購入。しかし、現金をあまり買うことがなかったので知らなかったのですがTTM(仲値)に比べて10%もレートが悪化するんですね。
往復すれば20%なんてちょっと唖然。あまりのレートの悪さに一万円だけ替えておきました。レートだけを考えるならいったんドルにして、現地でドルからNOKに替えたほうがいいかもしれません。(未検証です)
 結局は現地でほとんどのところでクレジットカードが使えたのでNOKを使う機会はほとんどありませんでした。唯一必要になった自動販売機ではコインしか使えず、紙幣は使えずじまい。(日本で両替してもコインは手に入りません) もし、次回行く機会があればほとんど使わなかった現金もあるし、クレジットカードの使いやすさを考えると空港ではNOKに両替はせずにいくと思います。

 そこからは特に問題なく出国。知らなかったのですが関空でも2009年には出国および上陸審査の自動化ゲートが設置されてるのですね。使う使わないにしろ申請しておくといざというときに便利かもしれません。
 出国は簡単でしたがちょっと不安なヨーロッパの入国審査と税関。何しろいろいろところで違うことが書いてあるのです。といっても基本的には
  • シェンゲン協定国を経由して協定国へ移動の場合, 最初に入国した国入国審査の手続きします。受託手荷物の税関検査は目的地で行います。
  • 日本などシェンゲン協定加盟国以外から入国する場合、最初に到着した協定加盟国の空港で入国、税関審査を受けます。
の2パターン。
この2パターンを自分に当てはめると
  • フランクフルトで入国審査と機内持ち込みの手荷物の通関、スタバンゲルで受託手荷物通関。
  • フランクフルトで入国審査とすべての通関。
のどちらかになります。しかし、KIXのチェックインカウンターではまた違った案内が・・・
  • フランクフルトで入国審査機内持ち込み手荷物の通関後、オスロでいったん受託手荷物を受け取り通関。その後また荷物を預けなおしてスタバンゲルで受け取る。
さてさてどれが本当なんだか・・・

 飛行機も定刻の9:40 JST発。飛行機の中で約12時間を過ごします。特筆することもなくただただ時間が過ぎるのみ。出発時からちょっと早く到着しそうとのことだったので何の心配もなく食べて、寝て、ちょっと映画でも見て、食べて、寝て、を繰り返すともうフランクフルト。初めてのフランクフルトというか、初めてのドイツだったのですが何の感慨もなくやや焦り気味に入国審査。入国審査は何の質問もなくそのまま入国。手荷物も特に申告するものもなくそのまま通関を通過。係員を捕まえて受託手荷物のことを聞くとOSLまでスルーされますとのこと。FRAではA380が引っ張られていました。すぐにオスロ(OSL)行きのLH862のゲートを探します。ゲートは遠かったのですが特に変更もなくゲートの前で待つこと約1時間。A380。でっかいエンジンですね。
 出発20分前には搭乗が始まります。飛行機も定刻の16:05 CEST発。今度は飛行機の中で約2時間をすごします。しかし今度は遅れました。18:00着予定が18:23着。飛行機の出発到着は飛行機がゲートから動き始める瞬間、ゲートに到着して止まった瞬間の時間なので実際に降りるにはもうちょっとかかります。
 OSLに到着して最初にしたことは受託手荷物を受け取るのかどうか係員に聞くこと。今度は受託手荷物の通関があるのか?
係員の答は「荷物を受け取って通関してからもう一度荷物を預けなおせ。」結局KIXのルフトハンザのカウンターで言われたことが正解でした。
受託手荷物を受け取って、誰もいない税関を通り抜け、またすぐに荷物を預けてからSK4047のゲートを探します。ノルウェーの空港は木材を多用していました。SASの機体です。なんかLCCののりになってきてるような・・・ゲートはすぐに見つかりました。そしてすぐにも搭乗開始の時間になるのですがなかなか案内がありません。結局出発がちょっと遅れて19:33発となりました。後はもう約一時間乗ればスタバンゲルです。と、いってもこの時点で日本時間では翌日の午前2時を過ぎています。スタバンゲルに到着してレンタカーを借りてホテルにチェックインできるのはまだまだ先です。
 飛行機にのると先ほどまでのLHの機体と違って、ちょっと詰め込んでる印象があります。この路線では食事や飲み物も有料のようでした。フライトのほうは特に問題もないものの、ちょっと遅れて20:16 CESTにスタバンゲルに到着しました。荷物もちゃんと出てきて次はレンタカー。こちらも20:30にはカウンターに行くことができて、特に問題なく借りることができました。もともとコンパクトのVWゴルフもしくはそれと同等クラスで予約していたのですが借りたのはアルファロメオジュリエッタ。アップグレードしてくれたそうです。
ジュリエッタ。楽しい車でした。
がんばって借りた後は持参したカーナビを取り付け。このカーナビに入っているのは2008年度版の地図ですが問題なく使えます。日本にいるうちからほとんどの目的地はメモリーに設定してあります。あとは上空が開いたところにいって現在地を捕捉。のはずでしたが、最初に悩んだのは・・・この車ギヤをリバースにどうやって入れるんだ? 多少悩んだもののシフトノブの下のリングを引き上げるパターンでした。そうそう、ヨーロッパでレンタカーをお考えでしたらマニュアルシフトの車が標準です。もちろんこの車もMTです。久しぶりの左ハンドルMTを操りながらいくつものラウンドアバウト(ターンアラウンド)をカーナビの言うとおりにクリアして約20分。どこをどう走ったかもわかりませんが無事に今日のホテルに到着。ノルウェーのホテルにしてはきわめて安かったのですが、中身はまるで東横インのよう。安い、狭い、何もない。ホテルといってもレストランもなければルームサービスもない。その上部屋に電話もないのにはちょっとびっくり。おまけに「環境のために土日のシーツの取替えやお掃除はお休み」らしい。とはいえ、午後10時にチェックインして翌日5時前にチェックアウトするので何の問題もありません。
一息ついたころにはもう日本時間では午前5時前でした。
 当初の予想通りホテルのあたりにはレストランもコンビニもありません。辺りはまだまだ明るいものの現地時間も午後10時前。荷物をばらし、明日の支度をすませると、ご飯も食べずにそのまま寝てしまいました。というか、散々機内食を食べていたのでおなかはすいていませんでした。
窓の外は午後10時前の明るさです。

明日は5時には出発予定です。


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2012年06月09日

(A-1)シェラーグボルテン(Kjeragbolten)の上に立ってみる(準備計画編)

こんにちは、みなさん。だいごうろうです。
さて、今回のチャレンジは Kjeragbolten まで走って行き、その上に立ってみる。です。

Stavanger観光局からの画像

皆さんはこのような画像を見たことはないでしょうか?
この、絶壁の間に挟まっている丸い岩が今回の目的

Kjeragbolten

です。

この写真を見つけたときにぜひ私も乗ってみたい。一度は体験したいと思ったのでした。
たぶん0.5mmくらいの大きさでシェラーグボルテンが見えます

 
 
 


とは言え実はこの岩、高さ1000mの断崖絶壁の上にあるんです。聞いただけで軽くめまいがしますね。

右の写真はフィヨルドの下のほうからKjeragboltenを撮影したものです。画像中央やや左上のほうに崖と崖の間に挟まれた、けし粒みたいな岩が見えますか?
何しろ1,000mの高さなので下から見るとこの程度にしか見えません。
 
 
 

それでは、ワクワクゾクゾクしながら、周到な計画立案からはじめていきましょう。(計画編)

では、まず場所を・・・軽く調べてみるとどうやら家から8,500キロくらい離れているらしい。ちょっと遠いですね。行くのも大変そうです。そしてこれは帰ってきてからわかったことなんですが・・・
実はこのKjeragboltenの発音がわからずシュレーゲボルテンって読んでいたんですよ。しかし、帰ってきてからよくよく調べてみるとシェラーグボルテンの発音が近いらしい。う〜ん・・・何語読みをしていたんだか・・・でも、現地でも普通に通じていたんですけどねぇ(汗)

本当に周到な準備だったんだろうか(苦笑)



さてさて、話を元に戻していろいろぐぐって分かったことは・・・

  • 最寄の空港はノルウェーのスタバンゲル空港(SVG)
  • LysebotonはKjeragboltenへのトレッキングコースのスタートとなる駐車場に最も近い集落で駐車場から約7キロ(高低差約600m)のところにある。
  • 空港からのアクセスはレンタカーを使って約2.5時間かけてLysebotnまで行くか
    スタバンゲルの港から観光フェリー約4時間かけてLysebotnまで行く。(普通のフェリーだと約2時間)
  • スタバンゲルからLysebotnまでのドライブコースは非常に綺麗
  • スタバンゲルからのフェリーは観光フェリーも出ていてリーセフィヨルドが楽しめる。
  • ヘリコプターで移動すると時間が相当節約できる。
  • 実は前々から行きたいと思っていたPreikestolenも近くにある。
  • このKjeragboltenまでの道のりは下の駐車場から標準コースタイムで片道約3時間実はフェリーとは関係のない作業船です

う〜む・・・これならPreikestolenKjeragboltenを二つを一緒に回るしかない。ヘリコプターも魅力的ですが、フェリーでの移動は車も積むことができるということと、何かと車があるほうが自由度が高いということで

この二つ二日で回ってドライブ観光フェリーも楽しむという盛りだくさん計画で行くことにしました。というか、いろいろな時刻表や値段を比較検討した結果、車とフェリーで移動しないとうまく組み合わせられませんでした。

(飛行機)
それではまず飛行機の手配

スタバンゲルには日本からの直行便がないので、まずは日本でもメジャーなワンワールドアライアンススターアライアンスの就航状況と座席の空き具合をツールを使って調べてみます。するとLH(ルフトハンザ)やSK(スカンジナビア)やBA(ブリティッシュ)あたりだとうまく座席が取れそうです。
いろいろな接続が見つかりましたが今回はSKの属するスターアライアンスを使い、座席の確保が可能でかつ時間を有効に使えそうな

KIX(関西空港)→FRA(フランクフルト)→OSL(オスロ)→SVG(スタバンゲル)ルフトハンザのB747。これに乗っていきました。
という乗り継ぎで行くこと決定。これであれば朝に関空を出発して、その日のうちにスタバンゲルまで着ける予定が組めます。
ほかにもいろいろとルートの候補はあったのですがスタバンゲル=lysebotn間の観光フェリーのスケジュールが結構きついとか、スタバンゲル空港のレンタカー屋の営業時間の縛りが結構きついとかあってなかなかうまくはまりませんでした。(不安なので使いませんでしたが、ハーツのウェブサイトにはノルウェーのほとんどの場所で営業時間外の貸出、返却も可能であるとは書いてあります)

しかし、実は二日間で回るという計画を立てるのは相当手こずりました。
問題になってくるのは

  • スタバンゲル空港=スタバンゲル市内:バス
  • スタバンゲル港=Preikestolhytta:フェリー、バス
  • Lysebotn=Preikestolhytta:フェリー、バス
  • Lysebotn=スタバンゲル:フェリー
  • 最終日には16時までにスタバンゲル市内でレンタカーを返さなくてはいけない。

これを時刻表と組み合わせながらはめていきます。
(以下のリンクは2012年6月現在のものです。
リンク切れ等の場合は
http://www.norled.no/ 
http://www.boreal.no/ 
http://www.kolumbus.no/
から探してみてください。)

スタバンゲルのフェリー一覧 
Preikestolhyttaへのバス

スタバンゲル辺りで使える乗換案内みたいなサイト←これは非常に役に立ちました。

これらを見てみるとネックになるのは季節の関係もあり
スタバンゲル発Lysebotn行き観光フェリーは一日1便で10時発。
Lysebotn発スタバンゲル行き観光フェリーも一日1便で15時発。

普通のフェリーならもうちょっとあるのですが、まったく案内がないらしいので下からPreikestolenとKjeragboltenを見つけられそうにもありません。

 
これらを組み合わせて決まったのが・・・

(計画概要)
実行日2012年5月下旬

初日(移動日)

 9:40 KIX-FRA LH741 14:35到着予定。
16:05 FRA-OSL KH862 18:00到着予定。
19:15 OSL-SVG SK4047 20:05到着予定。
レンタカーを借りて途中の町まで進んでおく。
 
チャレンジ1日日目
 5:00 レンタカーでホテルを出発し8:00前にKjeragの駐車場到着。
 8:00 Kjeragbolten目指して出発。
10:30 Kjeragbolten到着
13:00 Lysebotn到着
15:00 スタバンゲル行きの観光フェリーでPreikestolhyttaに向かう
18:00 Preikestolhytta到着
 
チャレンジ2日目
08:00 Preikestolen目指して出発。
09:30 Preikestolen到着。
11:00 Preikestolhytta帰着
12:00 スタバンゲルへ出発。
14:00 スタバンゲル到着。散策。
16:00 レンタカー返却。帰路に就く。
 
これで当初の計画として決定です。
アルファロメオ ジュリエッタ これがレンタカーです

(準備編)
それでは次に準備を始めていきましょう。
もちろんトレラン
ファンの私としてはKjeragboltenまで走っていくつもりです。しかしながら内外のどこのサイト、ガイドブックを見てもこのトレッキングコースはかなり厳しいとの評価がついています。標準コースタイムも3〜4時間。距離片道約6キロ。高低差約400m。いろいろなサイトを参考にさせていただきましたがその中でもbelleduneさんのリーセフィヨルド周辺の旅行記雨のシェラーグ非常に参考になりました。遅ればせながらここに謝意を表したいと思います。ありがとうございました。

(地図)
さて、話を戻しましてトレラン用の準備ですが、そのために必要なもののひとつに地図があります。それも、あちこち調べていくうちにノルウェーの国土地理院(?)みたいなところが行っているサービス地図が手に入ることがわかりました。これも非常に役に立ちました。なお、ノルウェーでは位置の指定にUTM直交座標系が使われることが多いらしく、今回はその緯度経度の線を入れたものを使いました。もちろんGPSもそれに対応したものでないとだめです。
シェラーグボルテン付近の地図。ここで手に入れた地図をつらつらと読んでいくとやはり超えなければいけない3つの山の等高線が非常に詰まっていることが見て取れます。
これはかなりの傾斜だということを示しているわけで、これで足場が悪ければ相当な苦戦を強いられることになるでしょう。準備は抜かりなく整えなくてはなりません。
ところでこの地図のサイトでは磁気偏角に関する情報が見つけられませんでした。そこでざっくりとした情報でもと思っていろいろさがしていると・・・ありました。これなら磁気偏角に関する心配はしなくてもよさそうです。

(気候・天気)
次に気候や天気について調べてみます。
日本からでもスタバンゲルあたりの天気は何とか調べられましたがKjeragあたりになるとなかなか面倒です。しかしながら何とかKjeragの天気予報気候を見つけることができました。これらによれば私が行くころは平均気温が約5度。しかし、氷点下まで下がることは少ないようです。もちろん山の天気はこれよりも過酷ですから油断できません。降水量は少ないものの弱い雨と強風には注意が必要そうです。そして、スタバンゲルの公式ローカル情報サイトによればどうやらSirdalあたりでの雪が非常に多くKjeragへのトレイルはまだ難しいとのこと。う〜ん・・・しかし、この公式サイト、前述の情報の日付がないのと、結構古い情報もそのまま載せてるんですよねぇ。とはいえ不安はぬぐえない。


(ウェア)
ウェアに関しては基本的に気温が5度前後を基本として、最悪の場合には氷点下もありうるという想定で望みました。(ローマ字標記は海外で購入もしくは海外通販。カッコ内は最初に装備せず持って行ったもの、もしくは予備)
ウェア一覧

  • キャップ: アディダスランニング ADIZERO キャップ
    走るときに帽子は必須です。私は頭からの汗が多いのか汗をかいたときに帽子がないとかなりの量の汗が目に入ってきます。帽子をかぶるだけでかなり防げるので昼夜気温を問わずかぶって走っています。

  • イヤーウォーマー: The North Face Windstopper Ear Gear
    寒いときには必須アイテムです。強烈な風からも耳を守ってくれるので寒いときには大体使っています。

  • グローブ: The North Face Etip Pamir Windstopper Glove (メーカー不明 防寒手袋)
    手袋は寒さ対策とするのか、鎖場などでの怪我防止に主眼を置くかを迷いましたがやはり寒さ対策に主眼をおいて選びました。手足の末端がぬれてしまうときわめて疲労しやすいので予備ももって行きました。

  • ベースレイヤー: Arc'teryx Phase AR Zip Neck
    5度前後の寒冷地でのランニングのときには信頼を寄せているインナーです。吸湿発散と保温とのバランスが私好みです。個人的にはパタゴニアのキャプリーン2よりも使いやすいと思っています。

  • ミッドレイヤー: Patagonia R1 Full-Zip Jacket - Men's (ユニクロ プレミアムダウンウルトラライトジャケット)
    フリース製品に関してはパタゴニアに信頼を寄せています。日本で販売されるパタゴニア製品ももう少しリーズナブルになるとよいのですが。予備として薄いダウンジャケットも持って行きました。万一負傷して走れない場合などは体温が低下するので必要だと思っています。

  • アウター: (モンベル トレントフライヤー ジャケット・パンツ)
    私の周りではストームクルーザー派が多いのですが、やはり軽量のトレントフライヤーで。今回は強風にさらされたときからジャケットのみ着用しました。

  • タイツ: スキンズA200 メンズサーマルロングタイツ
    着用していてこういうのも何なんですが、コンプレッションインナーって効果があるんですかね?あまり実感してないのですが。とりあえずわずかな防寒性と紫外線防止ということで着用してみました。

  • ランニングショーツ: Mountain Hardwear Refueler 2-in-1 Short - Men's
    愛用品です。激しい雨のときには撥水性が弱くなってくると太股がやたら冷たくなる製品が多い気がします。これは今のところは大丈夫のようです。

  • ソックス: REI Merino Wool Light Hiker II Socks (REI Merino Wool Low Light Hiker Socks)
    靴下に関してはいつも悩んでいます。厚さ、長さ、クッション性、重量。いろいろ試していますが結論は出ていません。寒くなりそうなので暖かそうなのを選んでみました。(ただし重い) 濡れる可能性があるときはいつも予備も持っています。

  • サングラス: オークリー ハーフ ジャケット
    愛用品です。使いやすいように自分でちょっと改造もしています。レンズを変更し、イヤーソックの一部を切り落としてるだけですが。

  • シューズ: モントレイル マウンテンマゾヒスト
    愛用品ですがソールの減りがやたら早い・・・シューズってどのくらい持つんでしょう? 普通のランニングシューズは1000キロは持つっていわれましたけど、そこまでもたないですね。トレランシューズはもっともたない・・・走り方が悪いんでしょうか? 一応測ってみるとニュートラルなプロネーションらしいのですがどうなんでしょ?


走った後の考察としてウェアはほぼ妥当だと思います。スタート地点の駐車場での気温が車についている温度計で2.5度だったので、上で0度前後だったと思います。場所によってはかなりの強風が吹いていましたがアウターを着るだけで手持ちのウェア・装備で十分対応可能でした。

鎖場が多いということでもっとごついグローブも考えましたがこのグローブで十分でした。ただ、やはり事前の不確定な情報の雪が多いというのは正しい情報だったのでシューズが防水のほうがよかったと思います。とはいえこの時点で私は防水のトレランシューズを所有していないのでどうにもなりませんでしたが。手袋、靴下とも途中で着替えることはありませんでしたがもう少し距離が長ければ交換が必要でした。

(装備)装備一覧
  • ストック: Black Diamond Ultra Distance Trekking Poles
    愛用品です。軽くてバランスをとるのが非常に楽です。ただ、110cmなので、走るときにはちょっと長いと感じることもあります。

  • ザック: HOGLOFS ACE 12L
    手持ちのトレランザックの中では最大容量のものです。ただ、ストックの収納がついていないことが不満です。やはり、初級者は何かと装備が必要となるので、でかくないとだめですね。

  • ツェルト: エアモンテ パーソナルツェルト ヴィータ
    ツェルトというか、カッパというか、ポンチョというか・・・どんなときでも持っています。でも、使ったことはありません。つまり使えるものかどうかもよくわかりません。どなたかご存じないですかね?

  • コンパス: シルバ マイクロレーサー (Brunton Micro Mini Base Plate Compass)
    使いやすい。お勧めのコンパスです。本来はオリエンテーリング用みたいです。しかし、今回のノルウェー遠征でなくしてしまいました(涙)
    もちろん、もう発注済です。

  • マップケース: 自作
    クリアホルダーを切って作りました。結構使えますよ。

  • 地図: 1/25000の該当部分を印刷したもの (同一の予備を1枚)
    http://www.norgeskart.no/adaptive2/default.aspx
    このサイトで出力したものを使いました。お勧めです。

  • ハイドレーションシステム: Hydrapak Reversible Reservoir II Hydration System
    洗うのが大変なハイドレーションシステムですが、手を突っ込んで裏返せるのがいい。でも、プラティパスとホースの径をそろえてほしかった・・・

  • 水: 約1500ml
    ホテルの水道水です。水道水・・・お嫌いですか?
    さすがにこんな水道水なら避けます。

  • お湯: 約350ml
    昼ごはん用です。

  • 食料: サタケ マジックライス 牛飯、インスタントカップ豚汁、1本満足バー シリアルチョコ X2
    やっぱり、ご飯があるかどうかがグレードを決めますよね。

  • ライト: Petzl e+Lite
    愛用品です。暗くなるのがわかっていたらJETBeam BC25TIKKA XP2 CORE
    をもっていきます。

  • GPS: Garmin Forerunner 910XT w/ Heart Rate Monitor
    もともとはトライアスロン用のGPS、ハートレートモニターです。GPSとはいえ地図を内蔵していないので緯度経度しかわかりません。しかしスタート地点や、任意の地点の設定ができるので、迷子になったときに元に戻ることはできます。また、自分のたどってきた経路は表示できるので、行きに通ってきた道はわかります。単純往復の場合よく帰りの道で迷うので、そういった時にはかなり役に立ちます。 ただガーミンも、もうすこし日本の代理店が向上しないとだめなんじゃないですかね。

  • 携帯電話: iPhone 3GS
    日本で使ってるものです。関係ないですが最近電池のもちが悪化中です。

  • ポット: Klean Kanteen Wide Mouth Insulated Water Bottle 12oz
    正直いまいちです。かなり気温が低かったとはいえお勧めしません。昼過ぎには冷えていました。本当はアルコールストーブを持っていきたかったのですが、燃料用アルコールを飛行機ではもっていけないので使ってみました。

  • その他: 固定用テープ、絆創膏、はさみ、ダクトテープ、ライター、貴重品等
    悩みましたがクレジットカードとパスポートも持っていきました。重くなるとはいえ、車に置いていく勇気がなかった・・・

通常このくらいの距離でしたら昼食を持って走るということは考えられないのですが、さすがにまったく知らない海外でかつ、氷点下もありうるという状況では安全策をとってしまいました。ちょっと重いです。しかし、ちょっとした事故でも対応が大変なところなので、悩むところはすべてにおいて安全側に振っています。


とりあえず、長くなったので今日はこのへんで・・・
次回は移動日編です。


posted by だいごろう at 10:23| Comment(0) | TrackBack(0) | チャレンジ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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